新聞掲載記事から転載しました。 日本経済新聞　2002.08.12　夕刊（月）　　11面

家庭の食医

（江上料理学院院長　江上　栄子）

　最近、食べている料理がおいしいのかおいしくないのか分からないという話をよく耳にします。味覚に障害を起こす原因は、加工食品やファストフードの味に慣れた食生活、服用している薬によるものなども考えられるようです。
　予防法の一つは亜鉛の摂取だといわれます。亜鉛を多く含むものはシシャモのほかにカキやホタテ貝、肉類、大豆製品、乳製品などです。
　今回の料理はフリッターの衣にイタリア食材のチーズとバジルを加えました。付け合わせはイタリア語で小カボチャとよばれるズッキーニとトマトです。

【材料】（２人分）
　シシャモ６尾、ズッキーニ１本
ａ卵１／２個、パルメザンチーズ大２、バジル（乾）
　・おろしニンニク各小１、小麦粉大３、水大２
ｂ（ケチャップ大２、レモン汁小２）
　ミニトマト６個、小麦粉･揚げ油･塩各適量

【作り方】
�@シシャモは小麦粉をまぶす。ズッキーニは１ｃｍ幅の輪切りにし、素揚げして塩をふる
�Aａをあわせて衣を作る。�@のシシャモに衣をつけて油で揚げる
�B器にシシャモとズッキーニを盛り、ｂを混ぜたカクテルソースとトマトを添える