新聞掲載記事から転載しました。 日本経済新聞 2002.02.16 (土)・夕刊 12面・菜時季



脂のった早春のサワラ
豊漁で2割ほど安く

 サワラは早春を代表する魚。乱獲で年々漁獲量は減っていたが、豊漁の昨年に続いて今年の水揚げも順調。この時期、東シナ海から日本近海に回遊、4月近くなると瀬戸内海に入って産卵する。2月末までが脂がのっておいしい時期だ。
 体表は銀色が基調。ざらついていて腹部がしっかり張っていれば新鮮な証拠。透明な目の回りに鮮やかな黒いふちが見えるのも鮮度の目安になる。血合いの色は赤いほどいいとされる。
 以前は手ごろな価格で手に入ったが、ここ20年くらいは東シナ海での乱獲がたたり、店頭に並ぶ量も少なくなった。成長すると1メートルを超すうえ、小回りがきかないため生けすでの養殖は難しい。必然的に天然物に限られることが品薄につながっていたが、昨年から今年にかけての豊漁は東シナ海での巻き網漁ガ禁止になった効果との指摘がある。
 西京焼きや照り焼きが主な食べ方。新鮮なものは刺し身にしてもおいしい。卸売市場での価格は1キロ約千8百〜2千円と昨年に比べ二割ほど安くなっている。スーパーや鮮魚店での店頭価格も百グラム2百50〜3百円程度と昨年に比べ二割ほど安い。




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