新聞掲載記事から転載しました。 日本経済新聞 2002.12.21(土)  (夕刊)   10面



はたはた・ハタハタ・鰰

  卵が珍味のハタハタ
   豊漁で3〜5割安く

 ハタハタは朝鮮半島東岸、ロシアの日本海沿岸などに分布する。日本では北海道から南は島根県までとれる。深海の砂泥の底にすむことから英語名はサンドフィッシュ。成長すると体長25センチほどになる。
冬の雷が鳴るような悪天候の時、岸に押し寄せるため雷魚ともいう。秋田県の名産として知られ、同県だけで年間2万トンがとれていたが、1970年代後半以降は急減、100トン程度まで落ち込んだ。同県は92年から3年の禁漁措置をとり、現在も漁獲割り当てを設けて資源保護に努めている。
 その結果、資源量は回復傾向にあるといい、昨年の漁獲量は1500トンを超えた。今年はさらに上回る勢い。ただ漁獲の多さに加えてサイズが小さいことから、メスの場合、浜値は例年より3〜5割安の1キロ1千〜2千円台が中心となった。
 食べ方は様々だ。素焼きのほか、塩焼き、煮物、干物のほか、すし、鍋や汁物などで食べることも多い。卵は独特の歯触りが人気で子持ちのメスが珍重される。



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  *新聞記事の漢数字を断りなく算用数字(アラビア数字)に変換しています。



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