新聞掲載記事から転載しました。 日本経済新聞　2002.02.04　（月）・夕刊

大和芋をかけてあっさりと　　　　　（江上料理学院院長　江上　栄子）

　今はブリがおいしい季節。エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸など多価不飽和脂肪酸を多く含み、高血圧･脳こうそくなど血管の病気に効果的です。
　ややくせのある魚なので、味つけを濃くしがちですが、今回は目先を変えてみました。おいしさのコツは、前もって塩をして生臭みを除くことですから、買い求めたらなるべく早く塩をして、周囲にぬめりが出たら水でさっと流して水気をふきます。大和蒸しは胃にやさしく消化もよいうえ、滋養強壮のある大和芋のすりおろしをたっぷりかけて蒸し、おいしい出汁をかけて食べる、あっさりして栄養になるおすすめメニューです。

【材料】（２人分）
ブリ切り身２切れ（１８０ｇ）、塩小１
ａ（大和芋２００ｇ、塩少々、卵１／２個）ニンジン３０ｇ、ブロッコリー２房
ｂ（出汁１カップ、塩小１／４、しょうゆ小１）ショウガ１片（おろしておく）
【作り方】�@ブリは塩をして１時間以上おき、さっと水で流して水気をふきとる
�Aａのすりおろした大和芋に、塩と卵をよく混ぜる
�B�@を皿に入れ、�Aで覆い、型抜きしてゆでたニンジンと小房にわけたブロッコリーを
　添えてラップをかけ、蒸し器に入れて中火で１０分くらい蒸す。
　電子レンジの場合は強で４〜５分くらいかける。蒸し汁は捨てる
�Cｂを合わせて火にかけ、吸い汁くらいの味をつける
�D�Bに�Cをかけ、おろしショウガをのせる