卯のとしの生れは一代の守本尊は文珠菩薩なり。 此人は前生は青帝の御子なり。 北斗のとんきよく星より大豆一石七斗と金子七貫目を受得て今世へ生るゝなり。此人富貴繁昌にて智恵才覚あり。又学問をこのむ。諸芸を習事多しといへども末とげがたし。夫婦の縁はよし。子は三人ありて二人のカを得べし。三十五六にて禍あり。四十八にて福きたる。命は七十七にて終るべし。薬師は寿命を守り玉ふ。虚空蔵は福とくをあたへ賜ふ。勢至は智恵をさづけ賜ふ。いづれも一代信心すべし。 ○一説に曰く、卯のとしの生れは万の事をなすに一度は成就し一度はやぶるゝ事あり。末にいたりては安楽にて衣食たる。此人天性心美しくして人に愛せらるゝ生れなり。
卯の年生れの性格 ○長所
温厚で才能あり、愛矯があって交際円満、思想目的大。学究心あり。
大きい夢を追いすぎ移り気、経済観念にとぼしい。
色情深く苦労する、中年よし、晩年に労多し。